広島8連勝で単独首位 OB投手も成果指摘の「佐々岡式」とは
現役時代、通算138勝、106セーブ、66完投をマークした佐々岡コーチが掲げる目標は、「規定投球回数を超える投手を一人でも多く出すこと」。昨季「3」だったチーム完投数はすでに「4」。先発の踏ん張りが中継ぎ陣の負担を減らしている。
「佐々岡コーチは先発もリリーフも両方経験している方なので、(指導法や育成法を)よく理解しているんじゃないかと思います。(先発候補に)長いイニングを任せられるよう、キャンプから投げ込む量を増やしていました。また、ブルペンではキャッチャーとマウンドの間にヒモを引いて低めの投球意識を植え付けさせていた。どこでもよくやる練習法ではありますが、昨年までは(一軍では)やっていなかった。今年は先発が打たれても投球回を優先し、我慢して長いイニングを投げさせるようにしている。佐々岡コーチが緒方監督とコミュニケーションを頻繁に取りながらやりくりしているのでしょう」(前出の山内氏)
最下位沈没でファンの攻撃対象になることもあったボッテリとした体形も、こうなると「貫禄」に見えてくる。