下位指名確実の米大学4年生が日本に行きたがっている
「スチュワートのような大物は異例としても、下位指名選手なら3年100万ドルで喜んで日本に来るでしょう。日本で経験を積み、フリーエージェントになれば、大型メジャー契約を勝ち取ることも夢ではない。すでにドミニカの若い選手が日本で活躍しているように、日本球界にとってもメリットは大きい。トウの立った助っ人選手の半分は失敗に終わる。一方で学生のように若ければ若いほど貪欲で、環境への適応力も高いはずです」(前出のジャーナリスト)
実際、さるセ球団関係者はこう言っている。
「若い選手は育成選手として様子を見ることができる。3A選手の助っ人に1億円払うよりもリスクは低いし、若いうちにポスティングでメジャーに売ることができれば、給料をペイするどころか、巨額の譲渡金を得ることができるかもしれない」
日本球界が米国のアマ選手を獲得するためには、スカウティングが重要になる。日本の駐米スカウトは、基本的にプロの選手を調査している。ただでさえ米国には膨大な選手がいる。
米国にはボラス氏のような優秀なエージェントがゴマンといるとはいえ、アマ球界までカバーすることは難しい。日本にアマ担当スカウトがいるように、米国でもアマ専門のスカウトを採用し、アマ球界での人脈やコネを構築する必要も出てくるだろう。
ソフトバンクの次に動く日本の球団はどこか。
(おわり)