今季の大谷は左腕攻略…“ガス欠”雄星叩きが完全復活の近道
エンゼルス・大谷翔平(24)が27日(日本時間28日)のアスレチックス戦に「3番・DH」で出場。4打数1安打1三振だった。
相手の先発右腕バジットの変化球にタイミングが合わず、五回に152キロの直球に空振り三振に倒れるなど、第3打席まで無安打。しかし、七回、4番手右腕トレビーノの外寄り低めの速球をうまく捉えて中前に運んだ。25日のレンジャーズ戦以来、10打席ぶりの安打を放ったが、5番カルフーンの打席で果敢に盗塁を試みたが失敗。今季初の盗塁死が記録された。
30日(同31日)のマリナーズ戦は、母校・花巻東高先輩である菊池雄星(27)が先発。大谷がスタメンで起用されれば、ルーキー左腕との直接対決が実現する。
5月7日のタイガース戦で復帰後、打撃は一進一退の状態が続く大谷にとって、菊池との初顔合わせは復調のきっかけをつかむチャンスである。
メジャー1年目の菊池は不慣れな米国の環境への適応に苦労していることもあり、ここまで5~6試合に1度は不調に陥っている。メジャー初登板から6戦目となった4月20日のエンゼルス戦(当時大谷は離脱中)で初勝利をマークしたとはいえ、5回を10安打4失点と内容が伴わなかった。1イニング限定のオープナーを務めた4月26日のレンジャーズ戦から5試合目だった前回(25日)のアスレチックス戦にしても、10安打5失点。自己最短となる3回3分の1でKOされて2敗目を喫した。打ち込まれた試合は、いずれも疲労から腕の振りが鈍くなり、変化球が高めに浮いて痛打されるケースが目立った。