ソフトBは大成功 “金満”阪神は育成制度をなぜ活用しない?
それにしても、育成上がりがよく活躍する球団だ。
13日、ソフトバンクの大竹耕太郎(23)が阪神打線を8回2安打無失点に抑え、今季4勝目(2敗)。お立ち台で、三回途中から八回途中まで17打者連続アウトに抑えたことを聞かれると、
「そういうときに限って一発があるので、(ボールを)間違えないようにいった。1球を間違えていいときと、悪いときがあるので」
と、クレバーに返した。
大竹は2017年育成ドラフト4位。昨季支配下登録され、今季は先発ローテの一角を担っている。ソフトバンクはエースの千賀、正捕手の甲斐も育成出身。それぞれ10年育成ドラフトの4位と6位だ。さらに現在一軍登録されている二保、周東、釜元も同様だ。
もちろん、育成出身選手が活躍するのは指導力や二軍の環境も重要だろう。が、何よりものを言うのが資金力だ。
育成選手は言わば「下手な鉄砲」。「ドラフトで指名するほどでもないが、化ければ面白い」という評価の選手が大半だ。球団にすれば10人獲得して1人出てくれば御の字、といった程度。それには数多く指名しないことには意味がない。今年の育成選手に限れば、最多は巨人の23人。次点がソフトバンクの22人と、資金力のある球団が1位2位を占めている。