原口効果で交流戦40得点 虎指揮官ズバリ采配は師匠の教え
予想以上の効果ではないか。
阪神は12日のソフトバンクに圧勝。交流戦8試合が終わって4勝3敗1分け。リーグでは首位広島に1.5ゲーム差に迫った。
パが強いというのが「定説」の交流戦で、阪神がここまで健闘しているのは打線の力が大きい。投手陣はこの2試合、猛打のソフトバンク打線を2点に抑えてはいるものの、8試合40得点は12球団最多。この日も13安打8得点と爆発。ソフトバンクを交流戦首位から引きずり落とし、2017年から続いたソフト戦の連敗も4で止めた。
打線が好調なのは、この日5番・DHで起用され2安打1打点の「原口効果」という声がある。
あるOBが言う。
「矢野監督は星野、岡田という2人の恩師から多くのことを学び、それが今に生きている。交流戦初戦に、大腸がんの手術をした原口を昇格させたのもそう。星野は昔から『一軍に上げたら即使う』が口癖だった。岡田は選手の誕生日はすべて頭に入っていて、二軍落ちの今岡を誕生日に昇格させて大活躍させた。それを見てきた矢野監督は、大事な交流戦でしかも敵地のロッテ戦で原口を昇格させると、いきなり九回に代打で起用。原口は期待に応え適時二塁打を放ち、二塁では気迫のヘッドスライディングを見せた。あれがナインの胸に響かないわけがない。矢野監督の賭けがズバリ当たった」