22年W杯招致の不正疑惑…プラティニ逮捕で“首筋が寒い人”
竹田会長はどんな心境だろうか。
サッカーフランス代表の元エースで、欧州サッカー連盟(UEFA)前会長のミシェル・プラティニ(63)が18日、2022年W杯のカタール大会招致をめぐる汚職容疑で逮捕されたと、AFP通信などが報じた。
22年W杯の開催地は10年12月のFIFA(国際サッカー連盟)理事会で決まったが、最初にオーストラリアが落選。2回目の投票で日本、3回目で韓国が落ち、アメリカとカタールによる決選投票はカタールが過半数を獲得し開催を決めたのだが、当時FIFAの理事だったプラティニはカタールに投票。見返りにカタール側から高額な金品授受などの不正疑惑があった。フランスの汚職調査を捜査する司法警察にパリで身柄を拘束された。
大会招致に絡む不正といえば、今月末の任期で辞任するJOC(日本オリンピック委員会)の竹田恒和会長(71)も疑惑は晴れていない。IOC(国際オリンピック委員会)委員でIAAF(国際陸上競技連盟)会長だったラミン・ディアク氏の息子であるパパマッサタ・ディアク氏が関連するシンガポールのコンサルタント会社に、2度にわたり総額2億3000万円ものカネが招致委員会名義の口座から送金されていた。この金の一部がIOC関係者などに流れたとの疑いがもたれている。
竹田会長はこの件で1月に記者会見を開き、疑惑を全面否定したが、会見時間はたったの7分間で質問は一切受け付けなかった。誠意のない対応が疑惑に拍車をかけた。
竹田会長はプラティニ逮捕のニュースで、首筋がますます寒くなったのではないか。