<下>サッカーIQの高さは「スペシャルな選手」の証し
FIFA(国際サッカー連盟)が主催するU―20W杯(23日開幕=ポーランド)に出場する日本代表は、14日に現地入り。事前合宿を張って、23日に初戦のエクアドル代表戦を迎える。U―20代表の<目玉選手>としてメンバー入りが噂されていたFC東京MF久保建英(17)だが、メンバー外となったことで6月初旬のキリンチャレンジ杯2試合への招集が濃厚となった。U―20、U―23を飛び越えてA代表でどんなファンタジックなプレーを見せてくれるのか? 興味は尽きない。元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏が、久保の将来像に思いを馳せる――。
15歳5カ月1日のJリーグ最年少出場記録保持者である久保。生来のスキルとテクニックの高さに疑問を挟むサッカー関係者は皆無だった。
それでも対戦相手は慣れてくるに従い、久保のテクニックをフィジカルで封じに来た。抜かれそうになったら体をぶつけてストップするのだ。
守備での運動量の少なさも課題だった。久保自身も2017年5月の札幌戦後は「J1とプレミア(リーグ。18歳以下のユース選手権)では体格とかスピードとかが違うし、息が続きません。プレミアなら連続してプレーできるのです」と違いを痛感していたものである。