八村塁が日本人初NBAドラフト1巡目 9位でウィザーズが指名
米プロバスケットボールNBAのドラフト会議が20日(日本時間21日)、ニューヨークのバークレイズ・センターで行われ、日本代表FWの八村塁(21=ゴンザガ大)はワシントン・ウィザーズに1巡目の全体9位で指名された。NBAでは入団4年目までの年俸が保証されており、全体9位の八村の年俸総額は約13億8600万円。
日本人選手が指名されたのは、1981年の岡山恭崇(8巡目全体171番目)以来38年ぶり2人目。NBAドラフトで指名されるのは2巡目までのわずか60人。1巡目の30人までに指名された八村はエリートのひとりの位置付けとなる。
アダム・シルバーNBAコミッショナーから、チームと名前を読み上げられた八村は、満面の笑み。喜びを噛み締めるように家族と抱き合った。
富山県出身の八村は、ベナン人の父と日本人の母を持つ。宮城・明成高からゴンザガ大に進み、3年目の今季は1試合平均19・7得点。6・5リバウンド。NCAA1部のスモールフォワード部門で最優秀選手に選出された。2メートル3センチの長身を生かした高さのあるプレーが持ち味。18年6月に日本代表に初選出され、W杯アジア地区予選に4試合出場し、W杯の前身となる98年世界選手権以来、21年ぶりの本大会出場に貢献した。
▽八村の話「現実じゃないような気がする。自分や家族、日本にとっても意味のあることだと思う。(日本の)みなさん、やりました。日本人初のNBA(のドラフト指名)です」