セ首位堅持で再評価 G原監督が手にする10年政権“約束手形”
今月11日付で就任した今村司代表取締役社長兼編成本部長(59)がそれだ。
日本テレビで数々の人気番組を手がけた名プロデューサーとして知られる今村新社長は神奈川県の出身で、原監督が東海大相模の主砲として高校球界を席巻していた当時からの原ファン。スポーツ報知のインタビューでは、「原さんは憧れの人」「天才」「超名将」とベタボメしていた。
■JOC新会長とのパイプ
原監督は2002年からの第1次政権、06年からの第2次政権でも当時の球団幹部と衝突し、結果的に身を引かざるを得なくなった。いずれも、原監督がより強大な権限を望んだことによる球団内の権力争いが背景にあったが、今村社長との間では、そうした確執や齟齬が生じる心配はないだろうし、これで原体制はいよいよ盤石になるのではないか、とみられているのだ。
「直接的には関係はないが、この日、JOC(日本オリンピック委員会)の新会長に柔道の山下泰裕さんが就任した。原さんと1学年上の山下さんは東海大の同窓で、柔道の山下、野球の原として学生時代からの盟友関係です。山下会長は東海大の副学長でもあり、その推薦で16年から原さんも東海大の客員教授に就任している。山下JOC会長の誕生でスポーツ界における原監督人脈がより強固になるのは確かでしょう」(アマチュアスポーツ関係者)