交流戦で打率急降下…G坂本が迫られる「本塁打か安打か」
巨人の主将・坂本勇人(30)が分岐点にいる。
リーグ2位の21本塁打、同4位の48打点ながら、21日のソフトバンク戦ではプロ野球ワーストタイ記録となる1試合5三振。翌日の1打席目も三振で2試合で6打席連続三振に倒れるなど、交流戦は打率.183の絶不調に陥った。交流戦に入る前に3割4分あった打率は、現在ジャスト3割に落ち込んでいる。
巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言う。
「開幕から36試合連続出塁の頃は手がつけられませんでした。この頃は本塁打も安打も量産していたが、相手投手にとって厄介だったのは、ボール球を振らず、きっちり四球を選べることだった。もともと、選球眼がいい打者。それが、交流戦では外角や低めのボール球になる変化球を追い掛け、手を出していた。今年は体勢を崩すほどのフルスイングで昨年(18本)より飛躍的に本塁打を増やしている(21本)。半面、三振も目立っている(71=リーグワースト5位)。これはホームランバッターの傾向で、本塁打を意識すると、開きが早くなるため、打率が落ちるのが宿命です」