貧打解消狙う最下位オリ 12失点投壊では「焼け石にモヤ」
リーグ最下位に沈んでいるオリックスの最大の課題は「貧打」だ。
例えば、2日現在のチーム打率.233と、チーム本塁打50は、いずれも最下位。中でもヒドいのは261のチーム総得点で、オリックスの次に少ないソフトバンクに60点も離されている。
先日、中日にドラ1左腕の松葉と外野手を放出して野手2人を獲得、金銭トレードで外国人のモヤ(27)まで獲得したのは、何はさておき、攻撃力アップが急務だったからだ。福良GMも、モヤに関しては「いまのウチに必要な戦力。打力は非常に魅力がある」と話していた。
そのモヤは3日、本拠地の京セラドーム大阪で入団会見。「パワーでチームに貢献したい」と話した直後に、さっそく挨拶代わりの一発を放った。
同夜のロッテ戦に「6番・一塁」でスタメン出場。1点を追う二回、右中間に同点ソロを放ち、「来たボールをしっかり見て打つことができた」と笑顔で話した。
しかし、この日は投手陣が精彩を欠いた。先発の荒西と2番手の吉田一が計12安打を浴びて12失点。投手がこれだけ打ち込まれては四回に1点、六回に4点を返すのが精いっぱいだった。
2日現在、チーム防御率3.80はリーグ3位。投手陣が踏ん張ればともかく、今後、援護のなさに辛抱し切れずガタガタと崩れるようだと、ただでさえ打線が脆弱なのだから、モヤひとり打ちまくっても追い付かない。焼け石に水じゃなくて、モヤなんてことにならなければよいのだが。