チーム内から不満噴出…日ハム栗山監督「長期政権」の弊害
「監督は3年や。3年やって結果が出なければチームは変わらんし、うまくいったとしても5年は長い。いろいろな問題も出てくる」
かつて近鉄とオリックスで監督を務めた故・仰木彬氏は、こう言ったことがある。
仰木監督は近鉄で5年(1988~92年)、オリックスで計9年(94~01、05年)指揮を執った。その間、リーグ優勝を3回、日本一を1回経験、それなりに実績は残したものの、周囲の関係者によれば「近鉄でもオリックスでも年を追うごとに求心力は薄れていった」という。仰木氏の言わんとした「いろいろな問題」のひとつで、長期政権の弊害だろう。オリックスで8年間にわたって指揮を執り続けた人ならではの体験談だ。
さて、そんな仰木監督と同じく、今年で8年目を迎えたのが日本ハムの栗山英樹監督(58)だ。
昨年までの7年間でリーグ優勝2回に日本一1回。実績は申し分ないとはいえ、15日現在、首位ソフトバンクから6ゲーム離されての2位。6月後半の11試合は1勝10敗と負け続けた。今年は投で金子(35)、打で王柏融(25)を補強、優勝を狙える戦力が整ったにもかかわらずだ。