96年11.5差逆転された広島OB 巨人の独走止めるヒント伝授
ぶっちぎりである。
巨人は前半戦を48勝31敗1分けの貯金「17」の首位で折り返した。交流戦後は10勝1敗。あっという間に2位DeNA、阪神に9.5、4位広島に11ゲームの大差をつけた。早ければ18日にも優勝へのマジックが点灯する。セ・リーグの灯は消えたのか。
巨人の原辰徳監督(60)は「後半戦が逆に怖い。プロ野球というのはそうそう勝率に差が出ないから」と言う。これは半分は社交辞令、半分は本音だろう。1、2次政権で計12年間指揮を執った。これまで何度か「大逆転」を目の当たりにしているだけに、追う強み、追われる弱みを知っている。
最近では2016年に日本ハムがソフトバンクとの11.5ゲーム差を逆転。セでは11年に中日が8月3日の時点で独走していたヤクルトとの10ゲーム差をひっくり返した。巨人は08年に13ゲーム差を逆転している。少しさかのぼるが、有名なのは1996年、巨人の長嶋監督が命名した「メークドラマ」だ。
■「エースと心中しようじゃないか」