全英OP難関は「16番パー3」風が吹いたらボギーも難しく
コースをくまなく歩いたが、これまで全英を開催した中でも、最もティーショットの精度が求められる。ティーショットはドライバーだけでなく、アイアンやフェアウエーウッドで打ち、方向性だけでなく、距離感も高い精度が求められる。
リンクス名物のポットバンカーはそれほど多くはないが、ティーショットの落下地点に配されるバンカーは前方が非常に高く、入れてしまうとウエッジでのレイアップを余儀なくされる。グリーン回りはリンクスならではのポットバンカーに加えて、芝を短く刈り込んだくぼ地が多い。
上げて止めるショットだけでなく、パターでの寄せ、手前から転がし上げ、ワンクッションを入れるなどの多彩なテクニックを駆使しないとスコアメークが厳しいといえる。
18ホールすべて気が抜けないが、特に難易度が高いのは16番パー3だ。236ヤードと距離があり、グリーン右サイドは崖と深いブッシュ。左サイドはくぼ地になっており、右サイドの崖を嫌がって左に引っ掛けると難しいアプローチが残る。
ホールのニックネームは「Calamity(カラミティー)」。直訳すると「災害」「惨事」だ。無風ならばまだしも、風が吹けば世界の一流どころでもパーはおろかボギーで切り抜けるのも難しいホールに豹変するだろう。