「監督室の鍵をかけられ顔と頭を5発」ある現役選手の告白
怠慢プレーを理由に広島の緒方監督が野間峻祥を殴打した一件を聞いたヤクルトのバレンティンは、「暴力は選手に対してリスペクトが欠けている行為のひとつ。賛成はできない」と呆れたように言った。来日9年目、過去に指導者が選手に手を上げる現場を見たことがないと話したが、セ・リーグの某選手は「プロに入ってから殴られたこと?ありますよ」とあっさり認めた。
10年前だったという。試合終盤に選手交代を告げられ、悔しさと結果を出せなかった自分への腹立たしさで、ゲームセットを待たずにベンチ裏のロッカールームへ引き揚げた。それを見とがめ、後を追ってきたヘッドコーチに「なんだその態度はっ!」と怒鳴られ、振り向きざまに右手で左の頬をバチンと叩かれた。試合後、監督室に呼び出されると、今度は監督に頭や顔を手のひらで5発、殴打されたという。
「監督室に入るや、ドアのカギをガチャリと締められて……さすがに恐怖を感じました。でも、殴られたのはその1回だけ。昔に比べたら、その手の鉄拳は、ゼロとは言わないけど、ほとんどなくなっているんじゃないですか。それだけに、今回の野間の件はビックリしましたけど」