副校長が苦悩を吐露…大船渡は佐々木登板回避で阿鼻叫喚
「試合に関して腹が立ったり、気に入らないと思う方々の気持ちはわからないわけではないのですが……」
30日、憔悴した表情でこう言うのは、佐々木朗希(3年)が所属する大船渡高校の千葉貢副校長だ。
大船渡は岩手大会決勝の花巻東戦で佐々木を温存し、準優勝に終わった。同校の国保監督が佐々木の故障リスクに配慮したからだが、この起用を巡って現役プロ野球選手やOB、識者らの間で賛否入り乱れる大論争に発展した。
■政治家動かすぞ
影響をモロに受けているのが大船渡高校だ。学校は現在、夏季休業中だが、決勝当日(25日)だけで150件を超える電話が殺到するなど、全4回線がパンクした。九分九厘が采配批判。その後もメディアで起用に関する話題が取り上げられるたびに、職員室の電話が鳴り響くという。
「佐々木をなぜ出さなかったのか!」
「佐々木だけを特別扱いしているのか!」
という監督批判のみならず、ファンと名乗る人物が「この20個の質問に全て回答せよ」とFAXを送りつけてきたり、匿名で「政治家を使って文科省に動いてもらう。わかったな!」とドーカツしたりする人もいるそうだ。