6回途中5失点で8勝目お預け 田中将大に右肘の不安再燃
ヤンキース・田中将大(30)が5日(日本時間6日)のオリオールズ戦に8勝目(6敗)を懸けて登板。序盤に粘投するも、6回途中5失点で8勝目はお預けとなった。
今季の田中だが、開幕から武器であるスプリットの精度を欠き、6月29日のロンドンでのレッドソックス戦では3分の2回で6失点KO。宿敵相手に7月25日には3回3分の1で自己ワーストの12失点を喫した。スプリットでカウントを稼げず、苦し紛れに投じた直球が甘く入って打たれるケースが目立った。
ロスチャイルド投手コーチは田中の不調について「ボールの縫い目が指に合わないようだ」と、メジャー公認球の形状に原因があると明かしている。
しかし、ボールの縫い目の変化を口にしているのは田中ぐらいなものだ。今季、使用する革や糸に加え、製造工程が変わったわけではない。仮に縫い目が合わないとしても、日米での経験豊富な田中が、修正に苦戦しているとは考えにくい。
スプリットが安定しないのは他に原因があるからではないか。