MLBのルール変更は日本人選手に多大なメリットをもたらす
MLBのルール変更で、来季から、ベンチ入り枠が現行の25人から1人増えて26人になる。リリーフ投手は登板すると最低でも3人の打者と対戦することが義務付けられる。
この2つの新ルールは、日本人メジャーリーガーにとって大きな追い風となる可能性が高い。
■ローテ6人体制
まず、ベンチ入りの枠が1人増えることが、大きな福音になるのは先発投手だ。登板間隔が1日延びることで、最も大きなメリットを享受できるのは菊池雄星だろう。メジャー1年目の今季、菊池は序盤、好投が続いたものの、短い登板間隔に適応できず、シーズン中盤に入って球威の低下で失点が急増。今後、メジャーで先発投手としてやっていけるか疑問視されている。来季、登板間隔が延びれば、この危機的状況を脱却できる可能性が高い。
ローテ6人制になれば前田健太にも強い追い風が吹く。前田は2017年からローテの5番手として扱われる状態が続き、2年連続でシーズン後半にローテ落ちの屈辱を味わった。今年も、その危機にひんしているが、来季ローテが6人制になれば、悪くても6番手として残れるようになり、よほどのことがない限り、リリーフ降格はなくなる。