6回途中5失点で8勝目お預け 田中将大に右肘の不安再燃
「今季、田中のスプリットの制球が不安定なのは確かです。昨季までなら低めを突いて空振りさせていましたが、今季は甘く入って捉えられるケースが少なくありません。制球以上に、キレがないのは気掛かりです。スプリットは直球と同じ腕の振りで投げますが、人さし指と中指でボールを挟み、リリースの際に親指に力が加わるため、肘に負担がかかる球種とされています。春先からスプリットの試行錯誤を続けてきただけに、右肘が悲鳴を上げている可能性も考えられます」(JスポーツMLB中継で解説を務める評論家の三井浩二氏)
田中は渡米1年目の2014年に右肘靱帯を部分断裂し、メスを入れずに再生治療を選択。2年目以降は患部に不安を感じさせなかったが、右肘は完治したわけではない。
ヤンキースはア・リーグ東地区を独走。ポストシーズン進出は確実な状況だが、エース格の右肘は10月までもつのか。