堀が2試合連続先発 日ハム「オープナー」多用は“苦肉の策”

公開日: 更新日:

 プロ野球では異例も異例だ。

 5日、6日の試合の予告先発が発表された。日本ハムのそれは、高卒3年目の堀瑞輝(21)。4日のソフトバンク戦に続いて、中1日で2試合連続の先発だ。

 堀はリリーフ投手。短いイニングを投げる「オープナー」のため、連投でも問題はない。とはいえ、高校野球でもあるまいに、先発した2日後にまた先発のマウンドに立つのが珍しいことには変わりない。

 指揮官の栗山監督は今季序盤からオープナー、あるいはリリーフが2、3イニングを投げるショートスターターを導入している。

 4日は堀が1イニングで降板後、2番手のロドリゲスが5イニングを熱投。オープナーの本家本元であるメジャーでは先発陣の負担を減らすブルペンデーの意味合いが強くなりつつあるが、日ハムはむしろ「元祖」のレイズのように「2番手に先発」というケースが増えてきた。

■“本命の先発隠し”効果も

 ある球団OBが言う。


「開幕当初はメジャーで流行しているものを取り入れようという意図、さらに試験的な意味合いもあったそうです。ところが、現在はオープナーなしではまともに戦えない。上沢、マルティネスがケガで離脱してしまった以上、頼れる先発は有原くらいですから。ただ、2番手投手候補は加藤や村田ら数人おり、相手球団は本命の“先発”が誰かわからない。予告先発制度の中で、結果的に先発隠しの効果もあるということです」

 もともとは「弱者の戦術」と呼ばれたオープナー。今季は弱さを武器に変えて戦うしかない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動