なぜ五輪テスト大会に観客を入れず? 組織委員会に聞いた
東京五輪開幕(7月24日)まで1年を切り、多くの競技が「最後の夏」にテスト大会を実施している。衝撃を受けたのは11日に「お台場海浜公園」で行われたオープンウオーター(OWS)だ。猛暑と約30度という高い水温もさることながら、「(海水は)トイレみたいな臭いがする」という選手もいた。
だが、それも本番(8月5、6日=午前7時開始)とほぼ同じ日時に泳いだからこそ明らかになったわけで、来夏までに水温、水質の改善に全力で取り組めるというものだ。
14日に終了した馬術も、人馬ともに暑さでヘロヘロだった。五輪の開始時間(クロスカントリーの部は8時30分)の前倒しを要望する声が多数上がったのも、高温多湿という「地獄の環境」を実感したからに他ならない。
テスト大会なら100%とは言わないまでも、できるだけ本番に近い状況で競技を行うのがベスト。そもそもテスト大会というのは、新たな課題を見つけるのが最大の目的といっても過言ではない。この酷暑だけに屋外競技は、選手や観客、ボランティアらの健康のためにも「予行演習」で得られるデータは非常に重要になる。