2戦連続初戦敗退の錦織圭は全米OPに向けて“死んだふり”?
錦織圭(29=世界ランク5位)がおかしい。
先の全英で4大大会は5大会連続ベスト8に進出。26日に開幕する全米は昨年ベスト4、2014年準優勝と、錦織にとって最も相性が良い。期待は膨らんで当然なのに、その前哨戦のロジャーズ・カップとウエスタン・アンド・サザン・オープンはいずれも初戦敗退。右肘痛を抱え、なおかつ「息ができない」という原因不明の症状に悩まされている。
しかし、勝てそうで勝てないが、負けそうで負けないのが錦織。「期待されているときよりむしろ、だれも期待してないときの方が好結果を生んでいる。14年の全米準優勝が典型です」と、さる放送関係者がこう続ける。
「14年は8月に入ってから右足親指を手術。前哨戦2試合を欠場したばかりか、全米も出るか出ないか分からないと話していた。ところが、4回戦からラオニッチ、ワウリンカ、ジョコビッチと強豪を次々に下して決勝に進出しましたからね。今回、照準を合わせているのはあくまで全米で、前哨戦2試合は体調も悪かったので無理をしなかったフシがある。2試合ともコーチのチャンは帯同しなかったし、初戦負けだろうとランキングにはほとんど影響ありませんから。錦織の最終目標は8位以内のランキングを維持してツアーファイナルに出場すること。全米は昨年ベスト4に進出しているだけに、ランキング維持のためにもフルスロットルで臨むはずです」
右肘が痛いのも、息ができないのも“死んだふり”というのだが。