ウィンブルドンJr.制覇の望月 真骨頂はSFでの“心臓の毛”
問題はこの先だ。
世界1位のジョコビッチ(32)が同2位フェデラー(37)との5時間マッチを制して幕を閉じたウィンブルドン。ジュニアの男子シングルスは16歳の望月慎太郎(ジュニア世界9位)が18歳のC・ヒメノバレロ(同49位=スペイン)を2-0で破り、4大大会のジュニア種目で日本勢としては初優勝を遂げた。4大大会シングルスの日本勢優勝は、1969年の全仏とウィンブルドンの女子単を制した沢松和子以来だ。
望月は4大大会ジュニア初出場だった6月の全仏単でもベスト4入りしている。15日に発表されたジュニアランクは日本人初の世界1位となった。
神奈川県川崎市出身。175センチ、65キロ。高校時代テニスをしていた父の影響で、姉と兄がラケットを握り、自身も3歳からテニススクールに通い始める。13歳で、日本テニス協会の名誉会長(当時)だった盛田正明氏(現名誉顧問)がジュニア選手を支援する「盛田ファンド」の奨学生として、錦織も在籍した米フロリダのIMGアカデミーに入った。ウィンブルドンで取材した塚越亘氏(テニスジャーナリスト)がこう言う。