人を育て伸ばすとは…ヤクルト村上の開花に小川監督の胆力
■チャンスの打席で代打の清宮
同じ高卒2年目の日本ハム・清宮幸太郎(20)は、ケガがあったとはいえ、今季のスタメン出場は四十数試合にとどまっている。中田翔の故障で8月13日からは4番に座ったものの、チャンスの打席で代打を送られることもあった。
CS出場を争う日本ハムと最下位に沈むヤクルトとでは、チーム事情に大きな差があるとはいえ、村上がリーグでダントツの160もの三振をしようが、致命的なエラーをしようが、119試合で先発起用している小川監督の胆力は際立っている。
選手を育てるのは、コーチが手取り足取り教えることではない。人を伸ばすのは、我慢しながらチャンスを与え続けることだというのが、村上と小川監督を見ているとよくわかる。