スコットランドと大一番 日本決勝T進出へ“3つのポイント”
しかも、日程を見れば、スコットランドは9日のロシア戦から中3日、日本はサモア戦から中7日と、明らかに有利だ。
■正確なキックの雨、レフェリング
しかし、グループリーグ敗退の危機に追い込まれたスコットランドは、決して侮れる相手ではない。彼らが過去8大会でベスト8を逃したのは、アルゼンチンに1点差で敗れた11年大会だけ。しかも、相手のかすかな弱みにつけ込み、傷口に塩をなすりつけるような“アンチ判官贔屓”の戦い方を徹底してくる。
日本に対しては、キック処理が弱点とされるバックスリー(11番、14番、15番)の頭上に、正確なキックの雨を降らせてくるだろう。伝統国に甘いといわれるレフェリングを利用して、スクラムや密集戦で日本から反則を誘うようなプレーを仕掛けることも考えられる。
日本はどう戦うか。
相手の土俵に乗らず、勝ち点計算は頭の片隅にとどめて、これまで3試合で見せたように、パスを多くして相手を防戦一方に追い込むようなラグビーを貫くべきだ。それが、夏でも平均最高気温が20度弱の寒冷地からやってきたスコットランドを、さらに追い詰めることになるからだ。