スコットランド圧勝で日本8強も混沌 ラグビー情報戦も過熱
■圧巻のドロップゴール
ロシアと優勝候補のアイルランドを下して2連勝発進している日本(世界ランキング8位)のA組が混沌としてきた。
日本と同組の世界9位のスコットランドと15位のサモアが対戦した昨30日の試合。日本の決勝トーナメント進出の行方を左右する一戦はスコットランドが主導権を握った。前半8分にSHグレイグ・レイドローのPGで先制。29分と33分にトライを決めると、37分にはFBスチュアート・ホッグが40メートルを超える距離から圧巻のドロップゴールを成功させ、前半を20―0で折り返した。
後半に入るとスコットランドが認定トライ2本を追加し、4トライ以上のボーナスポイントも獲得。鉄壁のディフェンスでサモアを完封し、34―0で圧勝である。
これで全チームが2試合を終え、A組で唯一2勝の日本は勝ち点9でトップ。サモアから勝ち点5を奪ったスコットランドが3位に浮上した。
「日本はサモアの勝利を望んでいたはずです。強敵のスコットランドが2敗となれば、ほぼ脱落となってモチベーションを失ってもおかしくなかった。それが、ボーナスポイントまで獲得して勝った。A組の最終戦でスコットランドと戦う日本にとっては嫌な展開です。もし敗れれば、3勝1敗で3チームが並ぶ可能性が高い。前回も日本は3勝(1敗)を挙げながら最終的に3カ国が並び、ボーナスポイントの差で予選敗退となっています」(ラグビー関係者)