スコットランド戦のキーマン WTB松島幸太朗の“超速伝説”
伝説の100メートルトライから7年半。こだわった日本代表の一員として日本開催のW杯のグラウンドに立ち、開幕戦となったロシア戦では日本人初の“ハットトリック”(3トライ)を決めて、ファンの度肝を抜いた。
■「シャイで無口だった」
今田氏が感慨深げに言う。
「当時から変わったことですか? 体が大きくなったな、と(笑い)。当たり前ですが、すべてのプレーがグレードアップしてます。特にディフェンスでの守備範囲の広さですね。これは中学の頃からすごかったんですけど、やっぱりすごい」
5日のサモア戦の後半最後のプレーで奪ったトライが今大会の個人4トライ目。「シャイで無口だった」(今田氏)という中学生が、世界に名を轟かせるようになった。日本が決勝トーナメントに進出すれば、“トライ王”のタイトル獲得の可能性も見えてくる。
悲願の8強進出を懸けて13日に激突するスコットランドに、日本は過去のW杯で3戦全敗。通算1勝10敗と圧倒的に分が悪い。スコットランドは正確なキックを多用してくることが予想される。カウンター攻撃に活路を見いだす日本代表のキーパーソンは、間違いなくこの松島である。