巨人もベタ降り? 大船渡・佐々木に日本ハム単独指名の目

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 数いるドラフト候補の中でも素質が飛び抜けているのは間違いない。163キロを投げる佐々木朗希(大船渡)のことだ。

 ケタ外れの素質はしかし、プロ側の評価に直結しない。なにしろ、ひ弱なのだ。

 医師は「球速に耐えられる骨、筋肉、靱帯、関節ではない」と話しているそうで、「故障する可能性が高い」(国保監督)と、甲子園出場の懸かった岩手大会決勝を欠場。U18日本代表に選ばれたものの、大学生との壮行試合や韓国戦ではマメを潰して、降板を余儀なくされた。登板間隔に制限がある上、たまに投げたかと思えば、指先を痛めている。

「プロ入り後は、本当に基礎体力を強化するところから始めなきゃならない。投手として一人前になるのに、いったい、何年かかるやら……」という各球団の不安に追い打ちをかけたのが、3日にスタートしたプロ側との面談だ。

「佐々木が聞いてくるのは、プロ入り後のトレーニングや練習環境のことがほとんど。本人もゼロからのスタートを自覚しているわけで、いよいよ及び腰になった球団が増えています。それに、もし、育てられなかった場合の反動も大きい。あれだけの大器を潰したとなれば、球団の評判もガタ落ちですからね。例えば巨人は、スカウト部が佐々木にゾッコンでしたけど、全権を握る原監督が即戦力を欲しがっていると聞きました」とは、さる球界関係者。

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