奥川でも佐々木でも 巨人ドラ1位指名は今年も原監督の独断
16日、東京・大手町の球団事務所でドラフト前日のスカウト会議を行った巨人。出席した原辰徳監督(61)は「1位は決まった。名前は伏せるけど、ピッチャーです」と当日まで非公表とした。
「即戦力か将来性か?両方でしょうね。スター性? 全てそういうものを加味した中でと判断してもらっていい。ドラフト1位指名はそういうものを兼ね備えている選手」とした上で、その年の1番の選手を指名するという球団方針を聞かれると、「それは誰だと思ってる? 全体では佐々木が1番人気? そうだねえ……。でも巨人は奥川? まあ、そこはミステリアスでいいんじゃないか」とけむに巻いた。さるチーム関係者によれば、最終的には今夏の甲子園準優勝投手、星稜・奥川恭伸と大船渡の163キロ右腕・佐々木朗希と二者択一だというが、どちらになるにせよ、1位指名は編成面をも掌握する指揮官の意向で決まるという。
実際、原監督は胸を張ってこう言った。
「9月くらいに決めた。私の“独断”のという部分でね。長谷川スカウト部長と意見は一致した? そういうことですね。(この日の会議で)1位(指名決定)は比較的早かった。そこは意志力を持っていかないと。2位、3位、4位、5位、6位が重要」
昨年の1位指名も復帰したばかりの原監督が根尾(現中日)に決めた。スカウトの仕事は2位以下を決めること、と言わんばかり。さすがは“全権”監督である。