なでしこが南アに快勝 収穫は遠藤純の“ユーティリティー”
サッカー日本女子代表(なでしこジャパン=世界ランク10位)が10日に南アフリカ(同55位)と親善試合を行い、DF熊谷の代表110試合目の初ゴールなど2―0で快勝した。
「なでしこが苦手とするのは、フィジカルの強さとスピードを前面に押し出してくるチーム。南アがもっと歯応えのある相手であれば、チーム強化につながった。物足りなかった」と話す元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう続ける。
「収穫はあった。たとえば左SBで先発した最年少19歳の遠藤純。彼女は左MFでもFWでもプレーでき、利き足の左足から繰り出すシュートは威力があり、クロスの精度も高い。スピードがあるのも大きな武器となっている。五輪の登録メンバーは18人。W杯などよりも少ない分、複数のポジションをフレキシブルにこなせる選手が望ましい。遠藤が上々のパフォーマンスを見せたことは、高倉監督にとってもプラスになったことでしょう」
なでしこジャパンは12月、韓国・釜山で行われる東アジアE―1選手権に参戦する。遠藤に続くユーティリティー選手の出現を期待したい――。