デニー友利氏招へい 巨人の狙いは垂涎の中日前監督ルート
「なかなか外国人が機能しなかった」
日本シリーズ敗退後、原辰徳監督(61)がこう嘆いた外国人補強部門を強化するべく、巨人は今季まで中日で国際渉外担当を務めたデニー友利氏(52)を国際部スカウト担当として招聘するという。
■森前監督の右腕として尽力
デニー氏は現役時代、西武、横浜、中日、レッドソックスのマイナーでプレー。引退後はレッドソックス、DeNAで投手コーチを担当。2014年から中日でコーチ、国際渉外担当を務めた。森繁和前監督(65)の右腕として新外国人選手発掘に尽力してきた。同氏は米メジャー、中南米に幅広くパイプがあり、ドミニカ共和国出身で今季、最優秀中継ぎ投手に輝いたロドリゲスや8勝を挙げたロメロらの獲得に携わった。
巨人の狙いは中南米、特に人材の宝庫といわれるドミニカの「ルート」ともっぱらだ。
「メジャー復帰情報がある159キロ左腕ロドリゲスについては、巨人がこのオフの補強の目玉にしているほど。『あんなにいい投手がなんで年俸1億円を切っているのか(同7000万円)』と巨人は中日の調査力、交渉力に垂涎でした。これまでドミニカを筆頭とする中南米ルートは中日の独壇場だった。森前監督が強固なパイプを築いているため、巨人は後手に回るケースが多かったのだ。じだんだを踏んでいるところに、森氏とデニー氏が今季限りで中日を退団した。球団はドミニカを中心とした森氏の中南米ルートを、デニー氏を通じて手に入れたいと考えています」(球界関係者)