巨人は助っ人補強に首脳陣投入…中日の南米ルート強奪も
日本シリーズでソフトバンクに大惨敗した巨人が、助っ人補強ルートの強化に乗りだす。
来月、球団がドミニカ共和国で開催するトライアウトに、来季から二軍監督に就任する阿部慎之助(40)、一軍ヘッドに昇格した元木大介コーチ(47)、巡回投手担当に配置転換された水野雄仁コーチ(54)を派遣。これまでは国際部が担当していた助っ人スカウト活動に、現場の「眼力」を加えて、戦力を発掘しようというわけである。
「今季3年目で8勝を挙げた左腕メルセデスもトライアウトを経て獲得した選手ですが、これはもともと(中日の)森繁和前監督が落合政権での投手コーチ時代に始めたこと。ドミニカ球界の顔役の一人であるドミンゴ・マルティネス(元西武など)の協力を得て、有望選手を集めてテストをやった。2011年に開幕投手を務めて10勝を挙げた、マキシモ・ネルソンらがこのテストで発掘されました。阿部らはドミニカでのトライアウト後にプエルトリコのウインターリーグも視察するそうですが、プエルトリコやベネズエラも森さんが選手供給ルートの道筋をつけ始めていたところだっただけに、うちのフロントは気が気じゃありません」(中日関係者)