鳥谷に浪人危機 阪神の引退勧告拒否するも引き取り手なし
■阪神の功労者ゆえ
鳥谷取りの動きが鈍い点については、「扱い方が難しい」という指摘もある。さるパ球団の編成担当は、「オフの補強の優先順位は、FAと新助っ人。ある程度落ち着いてはきましたが、鳥谷を欲しがっている球団があるという声は聞こえてきません」と、こう続ける。
「鳥谷は阪神の功労者であり、スター選手。絶対にむげには扱えませんし、もしそんなことをすれば、関西のファンからバッシングを浴びる。年俸に関しても、今季まで4億とも5億ともいわれる高給取りだった。いくら自由契約になったとはいえ、そんな選手に1000万円ならどうぞ、とは言いづらい。かといって、一軍で年間80~100試合に出場する力はない。プロ2年目から連続試合出場を続けていたため、二軍でのプレー経験もない。何かとネックになることが多いのです」
さらに、放送関係者はこう言う。
「広島は菊池がポスティングでメジャー移籍した場合、二塁がぽっかり空く。もしかしたら、とも思うが、望み薄でしょう。鳥谷の契約には、強気な交渉で知られるスコット・ボラス事務所が関わっているそうです。自由契約が決まった直後は、年俸や契約年数など高いハードルを設定したとも聞いている。格安の年俸でテスト入団できたら御の字で、場合によっては浪人もあり得る状況です」