鳥谷に浪人危機 阪神の引退勧告拒否するも引き取り手なし
「状況は厳しいな」
さる阪神OBが顔を曇らせてこう言った。今季限りで阪神を自由契約になった鳥谷敬(38)の移籍が暗礁に乗り上げているというのだ。
阪神の引退勧告を拒否して現役に固執する鳥谷は、去る2日に自由契約名簿に掲載された。その翌日、松坂大輔(39)の西武復帰が早々と決まったのとは対照的に、鳥谷を巡っては、何の音沙汰もない。
9月には、阪神OBの掛布雅之氏が姫路市内で講演会を行った際に、ロッテ、DeNA、ヤクルト、オリックスの4球団が候補に浮上していることを明かした。とくにロッテ、DeNAは獲得に熱心だという報道もあったが、DeNAは早々と撤退を表明。前出のOBが言う。
「ロッテは、井口監督が現役時代に一緒に自主トレをするなど、公私で付き合いのある間柄。井口監督自身も、ドラフト会議で新人を指名した後、フロントと鳥谷獲得の話し合いを行うことを示唆していた。ロッテ入りが最有力といわれとったけど、どうやらリストから外れたようや。ロッテはこのオフ、FAで美馬、福田の両取りに成功。鈴木は楽天へ移籍したが、二遊間は、中村奨、藤岡、三木らがいる。三塁はレアードが残留した。一軍で起用しようにも、守るところがないからな」