巨人の“難アリ”新外国人<下>米国で十分稼いだパーラの実績
11月20日に巨人の獲得が発表されたジェラルド・パーラ外野手(32=ナショナルズからFA=180センチ、95キロ、左投げ左打ち)の実績は申し分ない。
メジャー通算1466試合に出場して打率・276、88本塁打、522打点。11、13年にゴールドグラブ賞を受賞した。スポーツ紙によれば「今季ワールドシリーズ制覇の立役者」だそうだが、ちょっと待てだ。今季のプレーオフは計7試合に出場して6打数1安打。ワールドシリーズはすべて代打による出場で3タコ2三振だった。
「コンパクトなスイングで当てにいくコンタクトヒッターです。ボールを引き付けて打つので三振は少なく、左腕のスライダーもとらえていますが、カーブを含め高低の変化にもろい。長打が少ないので打順は2番か7番あたり。120試合で打率・250、15本塁打、50打点くらいでしょうか。守備力は肩を含めて明らかに落ちています」(スポーツライターの友成那智氏)
一時は約11億円もの年俸を手にしていて、これまでの累計年俸は約46億6000万円。米メディアによれば巨人での年俸は2億円とも、それ以上ともいわれている。すでに“お腹いっぱい”の可能性が高く、日本で目の色を変えるかは疑問と言わざるを得ない。