ブ軍と合意の山口 ローテ定着も7勝12敗黒星先行の不安材料
巨人からポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた山口俊(32)が、ブルージェイズと合意。契約は2年総額600万ドル(約6億6000万円)規模とみられている。
今季のブルージェイズは投手陣が崩壊し、先発陣のチーム防御率5・25はア・リーグ9位。新人右腕のソーントン(26)が32試合(6勝9敗、防御率4・84)に登板して唯一、ローテーションを守ったが、規定投球回数(162)に達しなかった。今オフは山口以外に、右腕のロアーク(前アスレチックス=今季10勝10敗)をFAで獲得したぐらい。CBSスポーツ(電子版)によれば、山口のローテ入りは確実で、先発3~4番手の位置付けだという。
今季、投手3冠(最多勝、最多奪三振、最高勝率)を達成した山口はブルージェイズの苦しい台所事情を救えるのか。
「先発の頭数が足りないだけに、故障さえなければ、シーズンを通じてローテに定着するはずです。本拠地ロジャースセンターは本塁打が出やすく(1試合平均1・317本=30球団ワースト)、投手にとっては過酷な環境のため、先発投手は6回4失点でも及第点とされる。米国の環境に不慣れな山口でも、クリアできない数字ではない。守護神ジャイルズが安定しており(53試合で23セーブ、防御率1・87)、今季リーグ5位の247本塁打を放った強力打線の援護があれば、10勝10敗、5点台前半の数字が見込めるのではないか」(スポーツライター・友成那智氏)