ロッテ佐々木25球に絶賛 速さと制球を両立させる潜在能力
投手にとって、球速と制球は相いれない関係にあるといわれている。全力で速い球を投げようと思えば力むし、フォームは乱れる。フォームに狂いが生じれば、制球も乱れるのが道理だ。プロ野球界には速い球を投げる投手がゴロゴロしているが、たいていは制球に難がある。
そんな球界の“常識”を覆す可能性があるのがロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希(大船渡)ではないか。
■初ブルペンを首脳陣も捕手も絶賛
石垣島キャンプ最終日となった13日、初めてブルペン入り。捕手を立たせたまま投げ込んだ25球を、周囲は絶賛した。
「今年ブルペンを見た中でナンバーワン。まだ調整段階なのにね」と、井口監督が舌を巻けば、吉井投手コーチも「あれだけのボールを投げる投手は見たことない。すごかったよ」とベタボメした。
佐々木の球を受けた捕手の柿沼は「体感で155キロは出てた。ミットが切れるかと思った」と口をあんぐりさせたくらいだ。