ロッテ佐々木25球に絶賛 速さと制球を両立させる潜在能力
本人が「全体的にダメだった」と不満の表情を浮かべたのは自分なりのテーマを消化できなかったからで、それは今後の課題になる。
キャンプ前、佐々木が投げている映像を見た吉井投手コーチは、日刊ゲンダイのインタビューでこう言っていた。
「実際に見てみなければ分かりませんけど、フォームがまとまっている。足を高く上げた後にバランスが崩れないというのもあるし、股関節が柔らかい子は自分の重心をうまくコントロールできる」
「あのスピードがあって、そこそこのコントロールがあれば、やっぱり、ずばぬけたピッチャーになるんじゃないかと思う」
高校時代に163キロをマークしたことで、速い球を投げられるのはすでに実証済み。問題はそれだけ速い球を制御する制球力だったが、間近でブルペン投球を見た吉井コーチは改めてフォームがまとまっている、傾斜のあるマウンドで投げてもフォームが乱れないことを確認したのだろう。それが「あれだけのボールを投げる投手は見たことない」という評価につながった。