G中島がOP戦1号 昨季1割台のクビ危機から開幕一塁に急浮上
野手最年長の中島宏之(37)がアピールを続けている。16日のオープン戦でチーム第1号を放ち、原監督に「去年は速い真っすぐに差し込まれていた。練習の成果が出ている」と褒められた。
宮崎1次キャンプでは、実戦2試合目となる8日の紅白戦から出場。9日の紅白戦で適時打を放つなど好調を維持している。
オリックスから移籍1年目の昨季は43試合の出場で打率.148、本塁打はわずか1本。年俸は1億5000万円から2000万円に大幅ダウンした。オフの間、原監督が「今年のナカジ(中島)は打つよ」と発言するなど、事あるごとにハッパをかけられてきたこともあり、背水のベテランも、さすがに早めに仕上げてきたようだ。
一塁のレギュラー争いは捕手ながら一塁も兼務する大城、外野が本職の陽岱鋼、亀井、育成のモタも参入。激戦区となっている。さるチーム関係者がこう言う。
「中島がどんなに状態が良かろうが、『右の代打要員』がいいところだろうと周囲はみていた。それが一転、『開幕一塁』の可能性が出てきた。一軍の外国人は、外野のパーラ、先発右腕のサンチェスの新助っ人2人、抑えのデラロサでほぼ確定。先発3番手候補のメルセデスが左肘違和感のため離脱しているが、復帰すれば一軍の外国人4枠は決まり。育成のモタが目立っているが、支配下登録を勝ち取っても、外国人枠という壁が立ちはだかる。日本人が有利です」