巨人・阿部二軍監督は夜もグラス片手に宿舎の自室で指導
指導通り、4日に行われた最初の紅白戦で“押し出す”ように右前打。一軍昇格の足掛かりをつかんだ。前出の二軍関係者は「フリー打撃の最中、阿部二軍監督がある選手に『次スクイズ』と指示をした。その選手が失敗すると、『おいっ!』と一喝。グラウンドの空気が一気に張り詰めた。去年より緊張感がありますね」と変化を明かしている。
新指揮官の右腕として傍らにいることが多い村田修一二軍野手総合コーチ(39)がこう言う。
「阿部監督とは『量で質をつくっていこう』と話し合って、キャンプではとにかくバットを振ってヒットを打つ力をつけることをテーマにやっています。これだけ振ったんだから、という気持ちで試合に臨むためには、まずは量をこなさないといけない。あとは気持ちを前面に出そうというのも阿部監督の方針。ここはファームなので、形の前にやることがあるということです」
モタは支配下登録を勝ち取るべく一軍で奮闘中。この日のロッテ戦はフル出場を果たしたが、5タコに終わった。
新風を吹き込んでいる新二軍指揮官。周囲の評判は上々だが、「一軍への選手供給」という真価が問われるのはこれからである。