高校球児に三重苦…夏の甲子園からプロスカウトが消える?
「大学選手権も重要ですから。普段はあまり見ることができない地方の大学から、毎年必ず有力選手が出てくる舞台でもある。2016年大会で初優勝した中京学院大(岐阜)の吉川尚輝(巨人1位)なんてまさにそう。大学選手権での活躍でドラフトの順位が上がりました。今年は甲子園より大学選手権の方がドラフト候補が多くいそう。両大会の出場校にもよりますが、不作の高校生を捨てて、豊作の大学生を重点的に見る球団は多いのではないか。例年なら下位で指名されるようなレベルの高校生が、『判断材料不足』で指名を見送られるケースも出てくると思います」
夏の風物詩、甲子園からスカウトが消える――。
プロ入りを目指す高校3年の球児にとっては「センバツ・春の県大会中止」「長期練習自粛」「スカウト減少」の三重苦。特にドラフト指名当落線上の高校生には不運な年になりそうだ。