コロナ禍で高校野球に勢力図ガラリ 都市と地方で“逆格差”
ドラフト候補の勢力図が変化しそうな気配だ。
コロナ禍により、野球界が活動休止や自粛を迫られる中、アマ球界では大都市圏と地方圏で活動内容に差異が表れ始めている。7日に緊急事態宣言が発令されたことで、対象となった東京、大阪などの高校、大学などは一斉に休校となり、これと並行して部活動は休止。選手寮も一時閉鎖が相次いでいる。
現在はスカウト活動を自粛しているというパ球団の関東地区担当スカウトが解説する。
「関東地方では、宣言の対象である東京、神奈川などに限らず、群馬、茨城など北関東の学校も活動を休止するケースがある。数班に分けて自主練習を行う一部の学校はあるものの、関東圏の大半の野球部は学校で練習さえできない状況です」
東京では、政府が3月2日から臨時休校を要請したこともあり、早実、国士舘など強豪校はかねて活動を休止。練習を継続していた高校、大学も、ここにきて練習をストップせざるを得なくなった。国士舘の渡辺野球部長は、「今年は対外試合を行っておらず、寮生は3月中旬に自宅へ戻っている。東京は人口が多く、早めに動かないと逆に動けなくなる可能性を考慮しました」と言う。