稲葉監督は東京五輪まで WBC指揮官の有力候補に原監督浮上
■第2回世界一の経験
そこで次期監督の有力候補として浮上、というより、再浮上するのが、巨人の原辰徳監督(61)である。09年の第2回WBCでは侍ジャパンを率い、世界一に導いた。巨人では計13シーズンで監督を務め、8度のリーグ優勝、3度の日本一を達成。実績は申し分ない上、巨人との3年契約は来年までと条件は揃っている。球界関係者がこう言う。
「ここ2回のWBCは優勝を逃していて、NPBには勝てる監督に頼みたいという希望がある。原監督は周囲に『今回は長く(巨人の)監督をやるつもりはない』と漏らしているようで、来年までの3年契約を全うしたら、阿部慎之助(41=現二軍監督)に禅譲するつもりです。そうなると、22年からは“無職”。稲葉監督が来年の東京五輪までやってくれれば、侍ジャパン監督就任のタイミング的にはバッチリです。原監督は2次政権が終わって充電していた17年にも、前回の小久保監督の後任候補として侍ジャパンの監督就任を打診されたが、拘束期間の長さなどの条件面で折り合わなかった経緯がある。今回は巨人で任務を終えた後ということで、障壁は少ないと思われます」