広島ドラ1森下暢仁 メッタ打ち“2試合連続KO”で見えた課題

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 期待のドラ1新人がメッタ打ちにあった。7日のオリックス戦に先発した広島森下暢仁(22=明大)が9安打6失点で五回途中降板。6三振を奪ったものの、制球が甘く、初回の1死一塁ではロドリゲスに高めに浮いた直球を左中間席中段へ運ばれた。

 ドラフト前からナンバーワン即戦力投手と評価され、2月のキャンプを見た評論家諸氏は一様に「2ケタ勝利は堅い」と太鼓判。実戦でも結果を出して早々と開幕ローテ入りが内定したが、コロナ禍で中断したオープン戦の最後になって、ソフトバンク打線に2本塁打を浴びるなど4回7安打5失点と炎上した。

「結果的に“2試合連続KO”という形になってしまった。セットポジションでの投球に課題があって、走者を出すと制球がばらつき、球が高めに浮く。これを修正できるかどうかでしょう。大分商、明大時代から故障をするたびに球速を上げるなど、ただでは転ばないタイプ。頭がよく、考えて練習をする選手だから克服するとは思いますが……」(他球団スカウト)

 この日の降板後、「開幕前にこういう経験ができてよかった。自信をもってシーズンに入る準備をしたい」と口にした森下。広島は投手力に不安を残すだけに、佐々岡新監督はルーキーの言葉を信じるしかない。

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