日ハム吉田輝星 今季1年は「変化球の制球磨きに専念」とOB
日本ハム 吉田輝星(19歳・2年目・18年1位)
新人年の昨季はプロ初登板初勝利を挙げ、甲子園準優勝投手の実力を発揮したが、以降はケガなどもあって、1勝にとどまった。開幕は二軍スタートとなり、今季初先発となった24日の楽天との二軍戦では、5回81球で6安打3失点。二回、四回と先頭打者を出したイニングで失点を喫した。
日本ハムは、かつてのダルビッシュや大谷翔平のように、高卒新人であっても一軍で投げられると判断すれば積極的に起用する。吉田も昨季、6月12日の広島戦で一軍デビューを果たし、それ以降も一軍で起用し続ける案もあった。今季もチャンスはありそうだが、日本ハムOBは「昨季よりもフォームのバランスは良くなっているが、1年間は二軍で経験を積んだ方がいいと思う」とこう続ける。
「楽天戦では変化球でカウントが取れなかった。ストライクが入らない焦りもあってか、球が甘くなりがち。球数も増えて、長いイニングは投げられない。160キロの速球を投げられれば話は別だが、一軍で勝とうと思うと、狙ったところに制球できないと苦しい。たとえばドロンとしたカーブでストライクを取れるようになると、投球の幅も広がるでしょう。ブルペンでは変化球もストライクゾーンに投げられているそうですから、今季、二軍で中6日、中7日の間隔で一年間通して経験を積めば、来季にもブレークする可能性はある」
今季は我慢の2年目になりそうだ。