日本ハム万波 2戦連発特大弾で“ポスト西川”に一躍名乗り
日本ハムOBに言わせると、とにかくよく練習する選手らしい。
12日の巨人戦で左翼最上段付近まで運ぶ特大の本塁打を放った万波中正外野手(20)のことだ。
一軍の練習試合では9日のヤクルト戦に続く2戦連続の一発。「打ったのはスライダー。いままでより間が取れているというか、ボールを長く見ていられる。これからも頑張りたい」とコメントした本人は、夕食後、合宿所に隣接する室内練習場で2~3時間、打ち込むことも珍しくないという。
横浜高(神奈川)から2018年のドラフト4位で入団し、今年が2年目。昨年は高卒ルーキーながらファームでチーム最多の14本塁打を放った若手成長株だ。
日本ハムはキャプテンで中堅手の西川(28)が昨オフ、球団にメジャー挑戦を直訴した。仮に今オフ、ポスティングを利用するなら、外野のポジションがひとつ空くことになる。
「球団は新人のころから人一倍、練習する万波を高く評価している。まだまだ粗削りだし、いろいろな助言を聞き過ぎてパニックになるようなところもあるけど、西川の後釜を務めるくらいの素質があるのは間違いない。チームはボチボチ、若返りを図る転換期。活発な新陳代謝によって内部を活性化、それなりの実績も残してきただけに、フロントはすでに西川の後釜に据える構想をもっているかもしれません」とは前出のOBだ。