日ハム野村佑希 全治5カ月の大ケガ乗り越えた「大砲」候補
野村佑希(日本ハム・三塁手2年目・19歳)
本人は開幕一軍を想像すらしていなかったそうだが、それもそうだろう。
プロ1年目の昨年8月31日。試合前、ファウルゾーンでノックを受けている最中に股関節を痛めた。診断の結果は「左股関節後方亜脱臼」。手術が必要で、全治5カ月の重傷だった。10月1日に退院するも、今春のキャンプは二軍スタート。しかし、実戦が始まるなり頭角を現した。さるOBが言う。
「高校通算58本塁打。長打力が売りなのに、1年目は当てにいく打撃が目立った。数字(打率)が欲しかったんだろう。けれども、まったく体を動かせない大ケガを経験して吹っ切れたのか、迷うことなく振り切れるようになり、スイングスピードも見違えるほど速くなった」
練習試合5試合でチーム最多の3本塁打。結果を出したことで、一軍切符を手にした。
花咲徳栄(埼玉)から2018年のドラフト2位で入団。2年夏の甲子園は4番打者として全国制覇に貢献。3年時はエース兼4番で連覇に挑むも、2回戦で4位入団の万波を擁する横浜(神奈川)に敗れた。