著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

人種差別問題を見て見ぬ振り 白人優位体質が染み込んだMLB

公開日: 更新日:

 ミネソタで起きたジョージ・フロイド事件に端を発する反人種差別の波はあらゆる分野に押し寄せている。

 それによって南北戦争時代のアトランタを舞台にした不朽の名作「風と共に去りぬ」は配信停止になり、白人に従順な黒人の家政婦や料理人の名を使った「ジェミマおばさん」「アンクル・ベンズ」などの有名食品ブランドは名称変更する羽目になった。

 メジャーリーグではアトランタ・ブレーブスとクリーブランド・インディアンスがやり玉に挙がっている。

 ブレーブスは先住民の野蛮さを想起させる「トマホークの斧」をロゴマークに使っていることと、非文明的で勇壮なメロディーに乗ってファンが右手で斧を上下に振るしぐさをする「トマホーク・チョップ」が問題になり、インディアンスは昨年、ロゴマークを先住民の酋長(ワフー酋長)の顔から「C」の一字に変えたが、その後もグッズには「ワフー酋長」の顔を使い続けていることが問題視された。

 メディアの多くはNFLのレッドスキンズが先住民に対する差別語(レッドスキン)を球団名にしているため米国特許商標庁から商標権を取り消されたことを引き合いに出し、球団にロゴやマスコットを変えるよう促している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  2. 2

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  3. 3

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  4. 4

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  5. 5

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  1. 6

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  2. 7

    “勝ち組”は中澤、辻、藤本…「モーニング娘。」たちの明暗

  3. 8

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  4. 9

    備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】

  5. 10

    悠仁さま「人々の幸せを願い」成年会見で高まる将来への期待…愛子さまの“国民と苦楽を共に”との比較も