ソフトB栗原のライバルは「いずれ来たるキューバ助っ人」
新鋭のバットが止まらない。
開幕からヒットを量産しているのがソフトバンクの栗原陵矢(24)だ。3日の日本ハム戦でも3打数2安打1打点。打率・352、2本塁打12打点と好成績を残している。
捕手登録だが、開幕戦から主に一塁と左翼で全試合に出場。5戦目から1番に座り、この日は「1番・左翼」だった。
栗原は2014年ドラフト2位。今季が6年目だが、新人王の可能性はある。野手の新人王資格は「前年まで一軍で60打席以内」。栗原は昨季まで通算57打席だ。
もっとも、一軍選手としては今季が実質1年目のようなもの。体力的にも精神的にも好調を維持できるか未知数だし、他球団に研究もされるだろう。
ソフトバンクOBは「首脳陣もそのあたりはわかっていますよ」と、こう続ける。
「栗原は今季ブレークしてほしい選手ではあるものの、このまま1番打者としてチームを引っ張って……とまでは楽観視していない。期待の戦力がシーズン中盤あたりに息切れするのは珍しいことではない。そもそも、グラシアルとデスパイネというキューバ人助っ人がいたら、栗原の開幕からのスタメン抜擢はあったかどうか。首脳陣が期待していたのは、彼ら助っ人が帰ってくるまでの代役。ここまで活躍しているのはうれしい誤算でしょう。問題はキューバ組がいつ帰ってくるか。新型コロナの影響でいまだ来日のメドが立たず、来日しても2週間の隔離を経なければ試合には出場できない。それまで栗原のバットが湿らなければいいのですが……」
代役と言わず、いっそレギュラーをもぎ取るくらい打ってほしいものだ。