著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神サイドスロー右腕・青柳晃洋は90年代の川尻哲郎かも

公開日: 更新日:

 阪神のサイドスロー右腕・青柳晃洋の調子がいい。今季ここまで3試合に先発し、2勝1敗(1完投)、防御率は1・59だ(13日現在)。

 青柳は2015年ドラフト5位で帝京大から阪神に入団した。大卒で下位指名だから、当初はあまり期待されていなかったはずだ。サイドスローの技巧派ならあわよくばリリーフで使えるかもしれない、くらいの評価だった可能性が高い。

 ところが一軍デビューは1年目の6月と、意外に早かった。しかもいきなり先発に抜擢され、5回1失点で初勝利。その後も先発として起用され続け、4年目の昨季はついに規定投球回数に達したうえで9勝を挙げるなど大躍進を見せた。

■26歳にして「いぶし銀」の風格

 阪神には藤浪晋太郎を筆頭に岩貞祐太や秋山拓巳など、若手から中堅の先発投手が他にも何人かおり、この青柳を彼らと比較すると、誰よりも順調に育っているように見える。しかし、青柳が藤浪のように将来のエースとマスコミに騒がれることは少なく、ましてやエース西を脅かすような存在感を発揮することもない。青柳は立派な先発ローテの一角となった今でもなんとなく脇役感があり、26歳の若さながらいわゆる「いぶし銀」の風格さえ漂わせている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード